今治タオルについて
友莉~yu-ri~が手掛ける今治タオルには、以下のような特徴があります。
1. 今治タオルの特徴
今治タオルとは、1910年(明治43年)に愛媛県今治市で誕生したタオルのことです。
今治で織り機『二挺(にちょう)式バッタン』が導入されたことによって一度に二列のタオルを織ることができるようになり、生産効率が著しく向上しました。それに加えて、1918年に中村忠左衛門が『ジャカード織り機』を導入。これにより、綿糸の晒し(精錬、漂白)と染色と行い、色糸でタオルを織る方法『先晒し』が定着していきました。
これらの変化が組み合わさり、今治タオルは従来のタオルと比較して高級感があり、デザインも豊富なタオルに仕上がるようになりました。また「先に晒す」という独自の工程により、やわらかさが増し、肌触りも格段に改良されています。見た目においても使い心地においても満足度が高いこと、それこそが今治タオルの特徴です。
2. 水について
今治タオルの産地・愛媛県今治市は、日本においてもっともタオルの生産量が多い場所です。生産地としての歴史が長いことに加え、多くの努力や試行錯誤が重ねられ、世界でも最高品質のタオルを生産する場所となりました。その背景として大きく貢献するものに、今治市の豊かな水資源があります。
瀬戸内海に面する今治市は、比較的天候が良い日が多く、穏やかな気候が特徴的です。また西日本でも最高峰の石鎚山付近には天然の軟水が流れる川があり、タオルを生産するには最適ともいえる水資源を得ることができます。
『先晒し』『先染め』などの工程を経て作られる今治タオルには、大量の水が必要となります。さらに、今治タオルの品質と安全性を維持するためには、その水が良質であるという条件も欠かせません。こうして考えると、愛媛県今治市は高品質なタオルを作るには、地理条件的にも環境的にも優れた場所だと言えるでしょう。
3. 糸(オーガニックコットン)
今治タオルでは材料にも細心のこだわりを活かし、オーガニックコットンを使用しています。
オーガニックコットンとは、3年以上の間、農薬や枯葉剤など化学肥料を一切使用せず、有機栽培で生産されるコットンのことです。オーガニックコットンとして公表するには、長い期間厳しい基準をもとに生産すると同時に、公的な機関による認証も必要です。コットンの主原料となる綿花は害虫による被害を受けやすく、本来では農薬や化学肥料を用いて生産するため、オーガニックコットンを作り上げることは非常に労力がかかります。
しかし、これほどまでの厳しい基準と多くの労力を経て作られたオーガニックコットンの今治タオルは、使用する方にとっても地球環境にとっても優しい製品です。敏感肌の方から小さなお子さま、アトピーやアレルギーが気になっている方まで、安心して使用していただけます。
4. ループパイルとは?
まずパイルとは、生地の方面や両面にループ状丸い糸が織り出してある生地のことです。タオル生地の多くには、ループ糸をそのまま仕上げるループパイルが使われています。
ループパイルを使うことにより、以下のようなメリットが生まれます。
1. 肌触りが柔らかい
ループ糸にクッション性が加わり、ふんわりと包み込むような柔らかい肌触りになります。適切に選択をすることで、肌触りや使い心地も長持ちするため、幅広い年齢層の方に喜んで使っていただくことが可能です。
2. 吸水性が良い
パイルでは表面積が広く、吸水性が高いという特徴があります。そのため、水や汗を吸い取りやすくなり、入浴後や洗顔後のふき取りがスムーズになります。
3. 弾力に優れている
パイル独自の性質により、やわらかくふわふわとした弾力が楽しめるというメリットもあります。素材としては厚手で仕上がりますが、最高の品質が維持できるようになっています。
4. 季節を問わず、1年快適に使える
吸水性に優れ、柔らかな肌触りが特徴的なルーフパイルでは、厚さや素材を調整することでシーズンに合わせたアイテムを作ることができます。